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一生ラルクさんについていきたい日記。
【Can’t stop believing】・・・・・1
最近はばっかり書いてたので久々に真面目に書こうかと。
前に書いてた【Blame】みたいな感じで、一応ある歌にインスパイアされてます。
タイトルとは無関係ですよ。(笑←

では。
けっこう暗めな話になる予定です。



















(へいわがきたら、きっとみえるよ)

あなたはそう言った。
だけど、平和なんて来ない。

見上げる空はいつも暗闇で。
私の穢れた両手では、星を掴む事は出来ないのに。




【Can’t stop believing】






寒い冬がやってきた。
吐き出す息は白く、手がかじかむ。
ストーブなどの暖房器具などがないくらい、我慢しなくてはいけなかった。この施設にはお金なんてあまりないだろうことぐらい、幼い彼なりに理解していたからだ。
ここは、身寄りをなくした子供たちが集う孤児院。亡くしたほとんどの原因となるものは“戦争”だった。
この町は三年前に、地図から消えていた。この地はこうしてあるのに、もう町としては認められていなかった。自国と他国で行われている戦争に巻き込まれ、何度も植民地化にされるうちに、どちらの領地か分からなくなってしまったのだ。
そして放置されている。所詮両国にとっては、こんな小さな町一つぐらい気に留めることなどなかったのだろう。
町には、子供しか住んでいなかった。大人や、労働力となる者は皆連れて行かれてしまったのだ。
そんな中で子供たちが生きていくことは過酷で、とても厳しい。この三年間で死んでしまった者は多くいる。赤子は全員死んだ。食料が調達できず、飢餓で死んだ者。両親を連れて行かれまいと、抵抗して撃たれた者。悲惨な死を、ここでいま生きている者はたくさん見てきた。
だが、悲しみにくれるのはその時だけ。人の死をいつまでも引きずっているものは生き残る事が出来ない。そしてそれに気がつかないものはみな死んだ。
孤児院とは名ばかり。町に残された子供の中で一番最年長だったカイが、皆を自分の家に呼び集めて始めたものだ。狭い自分の家に、町にいる子供全員が入る事が出来るのだろうかと初めは思ったが、そんなことは心配する必要がなかった。そもそも、そんなに大人数も生き残ってなかったのだ。残っている子供は、カイを含め、三十人。しかしそれも、いつ人数が減るか分からない。兵隊はもう来なくなったが、栄養不足でいつか死んでしまうかもしれなかった。
廃れた町。家の形を保っているものはほとんどなく、元の形を失ってしまった瓦礫が多く見られる。
それでも、こんな状況でも夢を見ることを幼い彼らは忘れなかった。
――――あることが起きるまでは。



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