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一生ラルクさんについていきたい日記。
小説【Blame】・・・・・9
ネタが無いから小説更新するとかそんなのは内緒ですw←

思ったよりか戒鬼の心情の方が長くなった(ような気がします)。

・・・あ、ちなみにこれで終わりではありません(笑
あと・・・1・2回ぐらいかな?

ちなみに結構小説の中で歌詞がちょこちょこ出たりしてます。
(今回は多いですww)

歌詞解釈して小説書くのって難しいですね・・・(ため息



















**Blame -Kaiki  Side-**

僕の今の気持ちとは裏腹に、空は快晴。
まさか出会った時と正反対の情景で別れを伝える事になるとは思わなかった。
どうせなら、出会った時と同じ情景が良かったのに。

路地裏の前まで来た。立ち止まって深く深呼吸をする。
ここから先は、心を無にして行かなければならない。
菜穂がどんな反応を示しても、感情に流されないようにしなければ。
意を決して、奥へと進んだ。

「戒鬼・・・・・・?」
しゃがみこんでいた菜穂が、僕を見上げた。
そして一瞬の間の後、怪訝な顔つきになる。
僕の変化に気づいたのだろう。
「・・・どしたの?」
そう言って、立ち上がる。
僕は一瞬ばれたのかと思ったけど、表には出さないようにした。
そして冷たい表情をしたまま一言。
「別れる」
「は?」
菜穂が聞き返した。
僕はもう一度、同じ言葉を繰り返す。
「別れよう、って言ってんの」
「・・・何言ってるの」
今度は菜穂も、冗談ではないと分かったようだ。
唇が震えていた。怯えたような目で僕を見つめる。
その目に一瞬気持ちが揺らぐけれど、我慢する。

雲が、快晴だった空に一気に広がっていった。

「何・・・・・・いきなり・・・」
明らかに動揺している菜穂。
「そんなに理由が聞きてぇか?」
僕はあえて怖い顔をつくり、そう問う。
菜穂は何も言わなかった。驚いて、僕を見ているだけ。

だから僕はトドメを刺した。

「飽きたからだよ」

―そんなわけないだろう?
―けどこうしなくちゃいけないんだ。
思ってもいないことを口に出して言う事は、想像していたよりもはるかに辛い事だった。
「え・・・・・・?」
呆然として俺を見る菜穂。
僕は感情を押し殺して言葉を紡ぐ。
「はぁー・・・おんなじ事何回も言わなきゃなんないの?飽きた、って言ったんだよ。だから、別れよう」
本当は何回もこんな言葉、言いたくなかった。
けど言わなくてはいけないのだ。
―菜穂の幸せの為に。
「何で・・・急にそんなこと言うの?・・・・・・っ!」
菜穂が唇をかみ締めた。とうとう怒りが爆発したらしい。
そりゃあそうだろう。いきなりこんな理不尽な事言われて怒らない人なんているわけが無い。
僕は菜穂を直視できなくて、ずっと瞳に雲を宿らせていた。
「そんな事・・・急に言われたって納得できるわけない!何なの急に・・・!!意味が分からない!戒鬼はそんなこと言う人じゃないはずだよ!?」
―そう。僕はそんなヒドイ事を菜穂に言えない。
けど‘今’の僕は‘今まで’の僕とは違うのだ。
‘今’の僕は、菜穂の幸せの為なら手段はいとわない卑劣な冷血人間。
「私は戒鬼と一緒に過ごしている時間が一番好きだった・・・!戒鬼は違ったの!?無理矢理‘可哀想だから’同情して一緒にいたの!?」
―違う。違う違う違うちがうちがうちがう。
菜穂の瞳は涙でいっぱいになっていた。可哀想で・・・直視できない。
そして、感情に鍵をかけながらため息をついた。
「誰も嫌で一緒にいたなんて言ってねぇだろ。人間は、時間が経てば感情なんて変わるモンなんだよ」
僕は、いつかマンガで読んだ台詞と同じ言葉をそっくりそのまま菜穂に言い捨てた。
信じられない、とでも言いたげな菜穂の表情。
菜穂はもう何も言ってこなかった。その方が僕にとって楽。
数秒の沈黙。

「・・・っ!・・・・・・・・・・・・じゃあね」

耐え切れなくなったのか。菜穂は、それだけ言うと路地裏から去っていった。

‘涙でぐしゃぐしゃになった表情’

これが、僕の見る最後の菜穂の表情になるのだろう。
「ははっ・・・!」
誰もいなくなった路地裏で、僕は笑った。
追いかけようとして震える身体を、必死に押さえながら。

雲は空いっぱいに広がっていて。雨は僕の涙を隠してくれて。
‛天’と’僕’の間に境界線を張っている雲のおかげで、僕は
『自分の悪い行いを神様に見られずに済んだ』
・・・そう、思う。
けれど多分、神様が僕の行いを見ていたとしても、責める事はしないのだろう。

菜穂の苦痛にゆがんだ表情。
大粒の涙。
まるで、世界から見放された時のような表情。
その一つ一つが、胸の奥に突き刺さって・・・。
いくらもがいても抜けなくて。


コメント
この記事へのコメント
No title
ありがとうございます(^ω^)
どっちかて言うと、鉛筆の方が どの手法よりも
描きやすい ということに気がつきました\(^o^)/←
自分的にも 上手いと思います(死
嘘ですけどねwwwwww
2008/04/17(木) 15:20:44 | URL | 魄斗 #-[ 編集]
No title
こんにちは!
小説もどき、読んでくださってありがとうでした^^333
でもほんと愛華ちゃんは上手いですねえ(←ド素人です)
なにげに最初から読ませていただいているんですけど
凄くね、なんともいえないけどいいです。
私もラルクさんの歌を基にして、そいでもって
ラルクさん主演で書いてみようかな!!(言うのはタダ)
2008/04/17(木) 19:12:23 | URL | 炬 #3v9IlUEY[ 編集]
<はくとさん

鉛筆が一番描きやすいんですか・・・
よし。私も鉛筆でいろいろ練習してみよう(待て
はくとさんみたくリアルに描ける様に頑張ります←
そのときははくとさんの絵を参考に・・・←


<炬ちゃん

小説もどき、じゃなくて小説でいいじゃないですか(笑
私もド素人です。全然上手くありません^^
ちょ・・・・!そんな最初から読んでるだなんて初耳ですよ・・・・・・!!
ビックリした・・・そして全然私のよくありません;;;
ラルクさんの歌を基にしてラルクさん主演とか・・・素晴らしすぎる!
是非書いて下さいよ!(我が儘
2008/04/17(木) 20:30:17 | URL | 愛華 #-[ 編集]
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